日本イオン交換学会誌
Online ISSN : 1884-3360
Print ISSN : 0915-860X
ISSN-L : 0915-860X
ニチビイオン交換繊維の特性について
白坂 明久堀江 広山田 節夫川中 朝一内海 忠良杉村 富士雄
著者情報
ジャーナル フリー

1997 年 8 巻 1 号 p. 56-61

詳細
抄録

(株) ニチビがポリピニルアルコール (PVA) を原料とした強カチオン交換繊維 (IEF-SC-3050) の開発に成功してから約15年が経過している。
さらに, 我々は各種モジュール化が可能な長繊維状イオン交換繊維 (強カチオン交換タイプ, 強アニオン交換タイプ, 弱カチオン交換タイプ, 弱アニナン交換タイプ) の量産技術も確立した。
これらのイオン交換繊維はポリビニルアルコールと種々の官能基を持った水溶性ポリマーからできている。
その製法においても, 従来のイオン交換樹脂とは異なっており, そのためイオン交換樹脂に比べ, 次のような特徴を持っている。
(1) 表面積が大きく, 反応速度が速い。
(2) 濾紙不織布, 織編布等に容易に加工できる。
以上の特徴から, ニチビイオン交換繊維は多くの分野において応用が可能となった。

著者関連情報
© 日本イオン交換学会
前の記事
feedback
Top