福祉のまちづくり研究
Online ISSN : 2189-891X
Print ISSN : 1345-8973
視覚障がい者の旅行・観光における意思決定過程に関する基礎的研究
石塚 裕子新田 保次飯田 克弘
著者情報
ジャーナル オープンアクセス

2012 年 14 巻 1 号 p. A1-A10

詳細
抄録

本研究は,旅行・観光の検討段階から旅行先での観光行動の実行にいたるまでの意思決定過程において,迷いや戸惑いなどの制約を感じる段階ならびに制約を与える要因について,健常者と視覚障がい者の差異について把握することを目的とした.本調査の結果,意思決定に制約を感じやすい段階について,明らかな差異は確認できなかった.しかし,意思決定に制約を与える要因については視覚障がい者と健常者では異なることが確認された.視覚障がい者の意思決定に制約を与える要因は「旅行の費用の確保」,「バリアフリーの関する情報の入手」,「移動手段の確保」であった.

著者関連情報

この記事はクリエイティブ・コモンズ [表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際]ライセンスの下に提供されています。
https://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/4.0/deed.ja
前の記事 次の記事
feedback
Top