日本鉱物科学会年会講演要旨集
日本鉱物科学会 2007年度年会
セッションID: K3-P10
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K3:鉱物の構造と結晶化学
KAlGe3O8長石の結晶構造
*荒砂 貴司奥野 正幸
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抄録
長石の結晶構造については多くの研究が行われてきた。合成KAlGe3O8長石の構造についてはKroll et al.(1991)によって報告されているが、本研究ではこの報告とは異なる合成条件でKAlGe3O8長石を作成し、従来の研究結果との比較を行った。KAlGe3O8長石結晶は同組成のガラスを高温でアニールして作成した。作成したKAlGe3O8長石結晶は単結晶X線回折測定に用いた。得られた格子定数はKroll et al.(1991)の報告とほぼ同じであった。Al,Si分配は本研究の方が無秩序であった。また等方性温度因子は全ての原子について本研究の値の方が高く、より大きな熱振動をしている。また本研究の方がTO4四面体の歪みが小さかった。これらの違いはKroll et al.(1991)の合成条件(と本研究の条件の違いが原因であると考えられる。
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