日本鉱物科学会年会講演要旨集
日本鉱物科学会 2007年度年会
セッションID: G6-P04
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G6:惑星,隕石科学
超高圧下における斜長石の非晶質化
*近藤 瞳 國方 篤史富岡 尚敬永井 隆哉山中 高光成田 利治
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抄録

マスケリナイトの存在は,隕石の衝撃程度を示すショックステージの指標の1つであり,その生成圧力は衝撃回収実験から見積もられている.しかし,衝撃回収実験における圧力保持時間は,母天体における衝撃の圧力保持時間と大きく異なる.本研究では,非晶質化圧力の時間依存性を検討するため,ダイヤモンドアンビルセルを用いて,Ab99,Ab89, Ab4の粉末試料で静的高圧実験を行った.回収試料のラマン分光,TEMによる構造解析により,Ab99,Ab89,Ab4の非晶質化圧力は37,34,25GPa以下と見積もられ,斜長石のアルバイト成分が増加する程,非晶質化圧力は高くなることが明らかになった.これは衝撃回収実験における非晶質化圧力と同様の傾向である.室温での静的高圧実験における非晶質化圧力は,衝撃回収実験における非晶質化圧力に比べてわずかに低い(>3GPa)が,有意な差は見受けられない.

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© 2007 日本鉱物科学会
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