様似鉱と幌満鉱は様似町の幌満橄欖岩体中のかんらん石の隙間で見つかります。幌満鉱のEPMAによる分析的値はCu:0.43、Fe:41.82、Ni:23.76、Ni:0.52、S:33.29、計99.52wt%で、実験式は (Fe5.77Ni3.12Co0.07Cu0.05)9.00S8.00であり、X線の単結晶および粉末回析による結晶学的データは、正方晶系、a=10.566, c=9.749であった。様似鉱のEPMA分析値はCu:16.90、Fe:34.60、Ni:15.48、Ni:0.16、S:32.87で計100.10wt%であった。実験式はCu2.08(Fe4.84Ni2.06Co0.02)6.92S8.00で、X線単結晶および粉末回析による結晶データは正方晶系で、空間群P42/mnm、a=10.089、c=10.402Åであった。