抄録
流通式熱水実験装置を用い,シリカ鉱物析出実験を430°C,31MPaにおいて行った.反応流体のAl濃度が増加すると(0–6.7 ppm),支配的な析出鉱物はアモルファスシリカ→クリストバライト→石英と変化し,反応速度も増加した.実験から核形成の反応速度式を3次と定義し,これを表面反応の1次式とともに用いると,例えば200°CにおけるSi過飽和度Ω = 2の流体からのシリカ鉱物析出様式は,き裂幅が0.1mm幅では核形成,0.01mm幅では表面反応が支配的になることが示された.これは天然のblocky veinが幅の広いき裂において形成されることに調和的である.