日本鉱物科学会年会講演要旨集
日本鉱物科学会 2012年年会
セッションID: R8-08
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R8:変成岩とテクトニクス
ざくろ石かんらん岩中に見いだされたざくろ石の等化学組成分解によって形成したケリファイト─その2:形成過程と形成条件についての再検討
*小畑 正明小澤 一仁苗村 康輔三宅 亮上田 匡将
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抄録
昨年の連合大会の発表に続いて,チェコ産ざくろ石等化学組成ケリファイト(isochemical kelyphite)について報告する。この種のケリファイトはゼノリスでは知られているが,造山帯かんらん岩ではチェコのものが初産である。マントルかんらん岩の上昇減圧過程でまずざくろ石とかんらん石の反応により最初のケリファイトが形成し(kelyphite I),その後に残留ざくろ石の単独分解反応により等化学組成ケリファイト(kelyphite II)が形成した。最終ステージでAmp, Sp, Plからなる細粒のシンプレクタイト(kelyphite III)が形成して反応が止まったように見える。これら3種のケリファイトの鉱物学的な詳細と形成順序,形成条件について再検討した結果を報告する。
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© 2012 日本鉱物科学会
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