日本鉱物科学会年会講演要旨集
日本鉱物科学会 2012年年会
セッションID: R1-P11
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R1:鉱物記載・分析評価
岡山県高梁市布賀鉱山産roweite
*小林 祥一戸田 雄大玉置 みさき草地 功岸 成具田邊 満雄
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抄録
岡山県布賀鉱山で、島崎石を主体とするホウ酸塩鉱物集合体近くの露頭で、uralborite, bultfonteinite, fluorite, calciteなどの鉱物の集合体中に、数個の赤褐色を示すroweiteを見出した。RoweiteはCa2Mn2B4O7(OH)6組成のカルシウムマンガンの含水ホウ酸塩鉱物である。Roweiteは最初アメリカニュージャージー州フランクリンの亜鉛鉱床で、変質した層状の亜鉛鉱石中の熱水脈から見出され、Berman and Gonyer (1937)によって記載された。なお、日本ではroweiteの産出は初めてである。EPMAによって得られた分析値をもとに求めた実験式は、理想式に近く、微小部X線装置(PSPC-MDG)によって得られた格子定数は、a=9.08(5) b=13.32(6), c=8.23(4)Åであった
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© 2012 日本鉱物科学会
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