日本鉱物科学会年会講演要旨集
日本鉱物科学会 2013年年会
セッションID: J2-11
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J2:地球内部・高圧化学(共催:日本地球化学会)
I/Br比を用いたキンバーライトとその捕獲岩の地球化学的分類
*遠山 知亜紀村松 康行角野 浩史山本 順司兼岡 一郎
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抄録

キンバーライトはマントル起源の岩石で、揮発性元素に富む特徴を持つ。また、ハロゲン元素は揮発性元素で、地殻やマントル、海水、間隙水、堆積物で異なる元素比を持つ。このことから、キンバーライトのハロゲン元素組成とその特徴を調べることで、キンバーライトマグマが生成するマントルでのハロゲン元素の分布やその起源に関する知見を得られる可能性がある。そこで、本研究は6カ国で採取されたキンバーライトとその捕獲岩中のCl, Br, I濃度の分析を行った。その結果、キンバーライトは産出地域や噴出年代に関係なくI/Br比から2つのグループに分類でき、一つはマントルのI/Br比を、もう一つは海水起源のハロゲン元素の影響を受けたI/Br比を示していることが分かった。

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