日本鉱物科学会年会講演要旨集
日本鉱物科学会 2013年年会
セッションID: J4-11
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J4:水―岩石相互作用 (共催:日本地球化学会)
超臨界H2O-NaCl流体の構造と物性
*佐久間 博市來 雅啓河村 雄行
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抄録

地殻に存在する水流体は、液体から超臨界状態にあり、その物性は地殻の電気伝導度・地震波速度・鉱物の溶解度と大きな関連があり重要である。本研究では、超臨界状態にあるNaCl水溶液の構造と物性を、古典分子動力学(MD)計算から明らかにし、密度・体積弾性率・誘電率・電気伝導度を原子スケールから理解することを目的とした。計算は温度573 K < T < 2000 K, 圧力0.1 GPa < p < 2 GPa, 塩濃度 0.6 wt% < c < 1.8 wt%の範囲で実施した。この領域における超臨界流体の物性の変化を、動径分布関数や配位数などの原子スケールの構造から考察する。

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© 2013 日本鉱物科学会
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