本研究はAlに富む含水ブリッジマナイトの含水量の圧力依存性の決定を目的にしている。実験条件は25-32 GPa, 1600℃で行った。含水量はSIMSでの定量及びAl置換にMg2+ + Si4+ ⇄ 2Al3+, Si4+ ⇄ Al3+ + H+を仮定した時の化学組成と格子定数から推定した。SIMSによる含水量の圧力依存性は圧力が増加するに従って含水量も増加する結果になった。この結果はHを除いた化学組成や格子定数からの含水量推定結果からも支持されている。本研究結果は少なくとも下部マントル上部は含水化する可能性があり、それ以深でもより水を含みうることを示している。