FeTiO3の高圧相転移を35GPa、1600℃までマルチアンビル装置で調べた。 その結果、FeTiO3ペロブスカイトは約28GPaで、1200℃以下ではカルシウムタイタネイト型Fe2TiO4とO1型TiO2に分解し、1200℃以上ではカルシウムタイタネイト型 Fe2TiO4とFeTi2O5 相に分解することが明らかになった。これらの結果は、従来のレーザー加熱ダイヤモンドアンビルによる相関係の報告と異なる。その相違の原因について議論すると共に、チタン酸塩ペロブスカイトの高圧相がポストペロブスカイト型ではなく、分解相であることを議論する。