日本鉱物科学会年会講演要旨集
日本鉱物科学会 2015年年会
セッションID: R3-P02
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R3:高圧科学・地球深部
低温条件での衝撃圧縮によるシリカゲルの構造変化と水の挙動
*吉田 侑起奥野 正幸奥寺 浩樹濵田 麻希水上 知行荒井 章司阿藤 敏行
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抄録

シリカゲルに対して, 室温に加えて低温での衝撃圧縮実験を実施し, その構造変化を調べた. 実施された衝撃圧力は約20 GPaであり, 出発温度は低温(100K)と室温(293K)であった. 回収されたサンプルはそれぞれXRD, IR, ラマン分析によって分析された. その結果, 約20 GPaの衝撃圧力下において, 出発温度を室温にすると, シリカゲルの構造はシリカガラスに類似した構造へ変化し, 一部脱水が起こることが確認された. 一方, 低温圧縮では, 上記のような構造変化および脱水減少は確認されなかった. これらの結果は, 対照的であり, 20 GPaの衝撃圧力におけるシリカゲルの挙動は衝撃圧力だけでなく出発温度も影響していることが明らかとなった. 

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© 2015 日本鉱物科学会
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