日本鉱物科学会年会講演要旨集
日本鉱物科学会 2015年年会
セッションID: R6-P07
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R6:深成岩・火山岩及びサブダクションファクトリー
瀬戸内高Mg安山岩-四万十帯変成堆積岩の同化作用の実験岩石学的検討
*宮本 華蓮齊藤 哲
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抄録

マントル由来マグマと地殻物質との同化作用は花崗閃緑岩質の平均組成を持つ上部大陸地殻を形成する上で重要なプロセスの1つであると考えられる。本研究では、マントル由来マグマと地殻物質の同化作用のプロセスを実験岩石学的に検討するため、ピストン・シリンダー型高温高圧発生装置を用いて、瀬戸内高Mg安山岩と四万十帯堆積岩類との混合物の溶融実験を行った。出発物質として、①両者の粉末試料を等量均質に混ぜ合わせたもの、②高Mg安山岩粉末に変成 堆積岩の岩片を混ぜ合わせたもので実験を行った。SEM/EDSを用いて組織観察および化学組成分析を行った結果、出発物質①の実験では、均質なトロニエム岩質の溶融ガラスの生成を確認した。一方、出発物質②の実験では、変成堆積岩岩片の内部および変成堆積岩岩片と高Mg安山岩粉末との境界付近に微量の花崗岩質(狭義)の溶融ガラスの生成を確認した。これらの結果について考察を行う。

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