日本鉱物科学会年会講演要旨集
日本鉱物科学会 2016年年会
セッションID: R1-P05
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R1:鉱物記載・分析評価
3倍周期を持つLaihunite超構造のSTEM観察
*小西 博巳
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キーワード: ライフ―ナイト
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抄録
LaihuniteはFayalite類似の構造を有するが、3価のFeを含むため、FayaliteのFeサイトの一部が空席となる。空席の配列の仕方の違いにより、構造のバリエーションが生じる。3倍周期の超構造としては、Laihunite-3Mが記載されており、Fayaliteの単位格子が両側をLaihuniteの単位格子に挟まれた構造を持つ。  コロラド州Crystal ParkのペグマタイトのLaihuniteを走査透過電子顕微鏡法で調べたところ、1倍周期、2倍周期、3倍周期のLaihuniteが混在していた。3倍周期のLaihuniteは、これまでに報告のあるLaihunite-3Mとは構造が異なる。3倍周期のLaihuniteは、Fayaliteの単位格子のz=0、z=1/2、z=1のFe1サイトが空席となる3つモジュールの組み合わせによりできている。
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© 2016 日本鉱物科学会
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