抄録
電子プローブマイクロアナライザー(EPMA)の不感時間補正を長期間無調整で正確に行うための疑似固定不感時間回路を開発した。新たに開発した回路は、三つのパルス発生器で構成されている。これにより、元のシステムの不感時間が0.8~2.0マイクロ秒まで変化しても、計数率が200kcps以下であれば誤差0.6%以下で約2マイクロ秒の固定値を持つ非拡張型不感時間と見なすことができる。非拡張型不感時間とみなすことができるため、ハードウェアの改造のみが必要で、ソフトウェアの改造を行わなくても正確な不感時間補正を行えるようになる。