日本鉱物科学会年会講演要旨集
日本鉱物科学会 2017年年会
セッションID: R2-09
会議情報

R2:結晶構造・結晶化学・物性・結晶成長・応用鉱物
日本産ジェダイト:歴史と特徴、および他の産地との比較
*阿依 アヒマディ猿渡 和子桂田 祐介
著者情報
キーワード: 日本産ジェダイト
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録
日本産ジェダイトは、最高級とされるビルマ産インペリアル・ジェダイトに比べると透明度に欠けるものの、その希少性と天然の特徴により非常に貴重な宝石とされている。今回の研究では、新潟県糸魚川・青海地方および鳥取県若桜地方で産するジェダイトを、着色元素及び鉱物相によって次のようにいくつかの色のタイプに分けた:白色、緑色、ラベンダー、青色、黒色。糸魚川・青海産の白色のジェダイトは純粋なヒスイ輝石に近いものであった(Xjd=98)。緑色のジェダイトはXjdの値が98~82の範囲であった。緑色のジェダイトにおけるCaOの最大濃度は5wt%、着色元素はFeおよびCrであった。ラベンダーの試料はヒスイ輝石成分がXjd=98~93で、TiO2およびFeOtotに富み、そしてMnO成分に乏しい傾向があり、青色のジェダイトは最も高いTiO2濃度0.65wt%を示し、Xjd範囲は97~93であった。若桜産の青色ジェダイトでは97~91で、同様に高いTiO2濃度を示した。
著者関連情報
© 2017 日本鉱物科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top