抄録
LPHT処理が施されたCVD合成ダイヤモンドの分析を行った。赤外領域の分光スペクトルによる3124、3030、2948、2937、2901、2870、2812、2726cm-1のピーク、PL分析による737nmピークの検出およびDiamondViewTMによる積層成長の痕跡はCVD合成を示唆するものである。しかし、一般的なマルチプロセスのピンク色CVD合成に見られる1450 cm-1 (H1a)、741.1nm (GR1)、594.3nm、393.5nm (ND1)などの照射に関連したピークは検出されなかった。赤外領域の7917、7804 、1374 cm-1と可視領域の667nmと684nmの吸収ピークが検出され、これらはLPHT処理された特徴である。