日本鉱物科学会年会講演要旨集
日本鉱物科学会 2018年年会
セッションID: R1-P07
会議情報

R1:鉱物記載・分析評価
岡山県高梁市布賀鉱山産fedorovskite
*金城 真奈未小林 祥一草地 功岸 成具田邊 満雄市橋 好紀
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録
岡山県高梁市布賀鉱山のスカルン中で,shimazakiiteを主体とするホウ酸塩鉱物集合体付近で,日本新産となるfedorovskiteを見出した.Ca2Mg2B4O7(OH)6組成のfedorovskiteは最初ロシアのSolongoのホウ素鉱床で発見され,sakhaite, frolovite, uralboriteと共に,あるいは細脈や晶洞中に単独で見出され,Malinko他(1976)によって記載された.EPMAによって今回得られた分析値から求めた実験式は,Ca2.063(Mg1.948Fe0.073Mn0.023Zn0.002Co0.001Ni0.001)Σ2.048(B3.949
Si0.107)Σ4.056O7.499 (OH5.501F0.591)Σ6.092で,Solongo産と異なりBの位置にSiが,OHの一部をFが置き換えていることが特徴で,BとSiとの間には負の相関関係が認められる.粉末X線回折によって得られた格子定数は、a=8.913(8),b= 13.089(18),c= 8.275(16)Aであった
著者関連情報
© 2018 日本鉱物科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top