日本鉱物科学会年会講演要旨集
日本鉱物科学会 2018年年会
セッションID: R2-05
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R2:結晶構造・結晶化学・物性・結晶成長・応用鉱物
合成ローソン石の単純直方格子への圧力誘起相転移
*岡本 啓太郎柿澤 翔井上 徹栗林 貴弘長瀬 敏郎
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抄録
ローソン石CaAl2[Si2O7](OH)2・H2Oは常温常圧で空間群Cmcmを示し、4 GPa付近で単純直方格子への相転移を生じる。この圧力誘起相転移と273 Kの低温相転移を比較するために、単結晶の合成ローソン石を対象として放射光線源を用いたその場観察X線回折実験を行ない、4 GPa以上で生じる高圧相の空間群を制約した。その結果、空間群の候補はPmcnあるいはP21cnのどちらかに絞られた。前者による構造解析の方が、より低いR値を得られた。
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© 2018 日本鉱物科学会
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