2014 年 5 巻 1 号 p. 40-44
【諸言】リハビリテーションが必要な中高齢患者の栄養状態と日常生活動作能力との関連を検討した.【方法】対象は,51名,平均年齢74歳の入院患者とした.栄養状態の評価指標は,アルブミン(Alb),総タンパク質(TP)とした.日常生活動作(ADL)能力の評価には,Barthel index(BI)を用いることとし,栄養状態とBI および食事動作能力との関連を検討することとした.【結果】Alb,TPとBIの総得点の間には有意な相関関係を認めた.また,Albと食事動作能力との間にも有意な相関関係を認めた.【結論】患者の身体機能と同様に栄養状態に注意を払うことは,効果的にリハビリテーションを続行するために重要である.