2004 年 24 巻 1 号 p. 73-78
特定機能病院における包括評価導入に際し,神戸大学病院では病院情報システムと連携した診断群分類番号決定システムを開発し,2003年7月より導入を行った.本システムは,包括評価の導入により医師の業務量の増大が考えられることから,その省力化のために,既存の病名オーダシステム,および手術オーダシステムから,DPCコード決定に必要なICD10病名コードおよび手術保険術式コード(Kコード)を取得している.この論文では既存のオーダリングシステムと連携することによるDPCコーディングのユーティリティおよびこのシステムの将来の展望等について報告する.