抄録
核医学検査分野での情報システム連携機能の実装が遅れている原因を明らかにし,情報連携機能実装に向けた課題を抽出するために行った研究である.兵庫県下の核医学検査実施医療機関を対象に,システム導入の有無・システム間連携・画像保管処理方法・放射性医薬品管理に関してのアンケート調査を行った.その結果,検査依頼から検査完了に至る各過程において,特にオーダリングを含めた電子カルテ等との情報連携が不十分である傾向を認めた.画像保存には,解析装置の画面キャプチャをDICOM化し保存する方式を多用する傾向を認めた.放射性医薬品管理は,電子化せずに伝票ベースで行っている施設を多数認めた.これらは核医学検査のもつ特殊性・多様性から生じた運用であると考えられた.