医療情報学
Online ISSN : 2188-8469
Print ISSN : 0289-8055
ISSN-L : 0289-8055
原著-技術論文
データ処理に適した電子レセプト
西山 孝之烏帽子田 彰岡本 悦司時松 衆一南 商尭
著者情報
ジャーナル フリー

2013 年 33 巻 1 号 p. 3-14

詳細
抄録
 紙レセプトの電子化は計画開始から30年を要して普及に至った.普及までの電子レセプトは紙ベースのままの姿を維持することで導入の円滑化が図られた.紙レセプトは医科,歯科,調剤,DPCごとに様式が区別され,それに省略を多用した手書き重視の形式で記載が行われている.電子データであっても処理に適した構造ではない.
 データ処理に適した電子レセプトの検討を行った.その第1点は,医科,歯科,調剤,DPCの様式統一であるが,それは紙レセプトの様式を意識せず,カルテから直接取得すれば,処理にも適した実施日順のデータが取得できることを示した.
 第2点は,データ形式を1行ごとにIDを含めた完結形式にすることである.それは診療行為の加算処理を見直し,薬剤や医療材料の請求を行為単位から銘柄単位に改めるなどによって実現が見込める.その際のコードは現行コードをベースとする方式を提案している.
 電子レセプトの普及は膨大な紙レセプトの排除を実現した.しかし,現状の姿のままでは発展を続ける情報処理技術の活用にも難がある.社会の要請に応えて電子レセプトが蓄えたビッグデータを処理するためには,本提案の実現が必須と考える.
著者関連情報
© 2013 一般社団法人 日本医療情報学会
次の記事
feedback
Top