抄録
【はじめに】インターネットの発達した現代日本において,地域の基幹病院であり多くの障害者が受診する国立大学病院のWebサイトには障がい者のWebアクセシビリティに対する配慮が必須である.本論文ではJIS X 8341-3:2010に基づいて国立大学病院Webサイトのアクセシビリティの現状の試行的評価を行う.【方法】2014年1月に国立大学病院の各トップページを評価ツールによって分類し,1)音声読み上げソフトへの対応,および2)弱視者への対応が不十分と思われる群を抽出し,1)に対して音声読み上げソフト,2)に対しては弱視者のシミュレーターを用いて,それぞれのWebページの情報を読み取れるかどうかの調査を行った.【結果・考察】1)についてはHTMLの不十分な理解に起因する,2)については色の指定や文字サイズの固定に起因する,アクセシビリティの障害が見られた.改善のためにはHTML文書の構造・仕様に対する理解を深めることが必要と考えられる.