2025 年 29 巻 1 号 p. 85-93
本研究の目的は,新人看護師が入職後3か月目,6か月目に設定した目標の傾向を明らかにすることである.地域の中核病院において2022年度に採用された新人看護師29名を対象とし,看護部の集合研修時に記載した目標について計量テキスト分析による内容分析を行った.その結果,3か月目の目標は【自分自身の現状の改善】【実際の看護過程の展開】【共有すべき情報の伝達力の向上】【社会人としての役割遂行】【他部署との連携力の向上】【仕事を続ける意識の維持】【自分自身のスキルの向上】であった.6か月目の目標は,【優先順位の判断に基づく行動】【患者への看護実践】【看護チームとの連携】【業務の効率化】【業務の独り立ち】であった.これらより,新人看護師は,入職して3か月目の目標設定を,安定した職業生活の基礎固めに加え,当面のタスクを遂行する,「行動」が中心の目標を設定していた.一方で,6か月目の目標設定は,「考える」が中心の共起関係単語であり,判断や批判的思考をしながら看護実践することを目標としていた.入職して半年間という短期間において,新人看護師の目標設定が変化することを念頭に置き,支援していく必要性が示唆された.