中華人民共和国の看護職員が望む退職後の生活設計と,それに影響する要因を明らかにするために調査を行った.調査対象は中国3省2市の20病院に勤務している40歳以上の女性看護職員で,調査期間は1997年11月~1998年8月である.調査内容は対象者の背景要因,健康状態,仕事への価値観,仕事の適合性などで,質問紙調査法を用いて行った.
結果は回収数1,634,有効回答数1,521(92.6%)であった.回答者の平均年齢は45.7歳,有配偶者は93.4%であった.
回答者の74.2%が一般的に定年とされている55歳で退職することを希望していた.退職後には悠々自適の生活を希望する者が60.2%,仕事を希望する者が35.1%であった.退職後も仕事を希望する者のうち,看護を希望する者は70.4%で最も多かった.「病院内における看護」の希望者は43.8%で「訪問看護・地域看護」が20.5%であった.
退職後の生活設計は,健康状態,仕事への価値観,仕事の適合性に影響されていた.健康状態が良いこと,仕事への価値観が高いこと,仕事への適合性が良いことが,退職後にも病院内の看護の仕事を希望する要因となっていると考えられた.