本研究の目的は在宅ケア利用者のIADL,ADL,意欲改善に有効なケア内容を明らかにすることである.
在宅ケア利用者299 人を対象に2 か月間のIADL,ADL,意欲の変化得点を測定し,改善者に実施度が高かったケア項目を分析した.
結果,自立促進のケア実施率で高かったものは「昔の話,不安等の話を聞く」,「励まし,本人を肯定する」であった.しかし,IADLに関するケアの工夫の実施率は低く,全体的にも自立を促すケアの実施率は低い状況にあった.IADL,ADL,意欲を改善するケアの特徴は①自立を促す見守り部分介助,②在宅でのリハビリの工夫,③他者との交流,④服薬管理の4 点であり,「自分で食べるように促し部分介助する」,「足踏み練習や立ち上がり訓練」,「家族や友人と交流をもつように援助」,「服薬管理」などが明確になった.
以上,自立促進のケアを実践していくために,ケアマネジャーや管理者,各ケア提供者らは連携しながら,さまざまなサービスの相乗効果を高め効果をあげる必要がある.