日本看護管理学会誌
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看護師が転倒防止策を決定するまでの臨床判断の構造
丸岡 直子泉 キヨ子平松 知子
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2005 年 9 巻 1 号 p. 22-29

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抄録

本研究の目的は,看護師が勤務日に担当する入院患者の転倒の危険性を予測し,転倒防止策を決定するまでの臨床判断の構造を明らかにすることである.総合病院の一般病棟に勤務する経験年数3年以上の看護師18名に半構成的面接法を用いて調査を行った.面接で得られたデータを質的に分析し,以下の結果を得た.

看護師が転倒防止策を決定するまでの臨床判断は【看護師が向ける関心】【看護師が捉えた患者の状況】【防止策の内容】【看護師が用いる資源】【看護師が転倒を防止する根底にあるもの】の5つのカテゴリーから構成されていた.

【看護師が向ける関心】は環境,患者の行動,身体状況,認知状況,出来事であり,これらを視点に【看護師が捉えた患者の状況】から【防止策の内容】を決定していた.また,【看護師が用いる資源】は【看護師が向ける関心】のよりどころとなるとともに【看護師が捉えた患者の状況】から【防止策の内容】を導き出していた.さらに,【看護師が転倒を防止する根底にあるもの】は,看護師が患者に関心を向け転倒防止策を導き出す基盤として位置づけられた.【看護師が用いる資源】と【看護師が転倒を防止する根底にあるもの】は看護師の経験から培われたものであることが示唆された.今後は,転倒に関連した経験がどのように【看護師が用いる資源】や【看護師が転倒を防止する根底にあるもの】を形成していくかを明らかにすることが重要である.

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© 2005 一般社団法人 日本看護管理学会
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