日本看護管理学会誌
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資料
看護師人員配置を検討するためのデータベースの開発
─看護提供体制と患者アウトカムの関係性の文献学的考察─
伊勢田 暁子小谷 幸上鶴 重美柏木 公一柏木 聖代岡谷 恵子
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2005 年 9 巻 1 号 p. 45-59

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抄録

適切な看護師人員配置のあり方を提言していくためには,現行の看護提供体制を適切な指標を用いて評価する必要がある.すなわち,看護提供体制と患者アウトカムとの関係性を示すデータを蓄積することが不可欠である.

そこで本研究では,本邦で収集すべき看護人員配置と関連性の高い指標(看護管理指標)を明らかにすることを目的とし,文献検討を行った.はじめに,<Nurse Staffing><PatientOutcome>などのキーワードをもとにオンラインデータベースMEDLINE,OVIDを用い過去10年の文献検索を行い,さらにハンドサーチにより約50文献を抽出した.次に,それぞれの研究が取り上げた指標ごとに体系的に整理し分類を行った.さらに分類された指標の研究論文での使用状況,データ収集の実現可能性の視点から絞込みを行った.

その結果,「看護スキルミックス」「患者対看護師数比」「患者1人あたりのケア合計時間」「患者1人あたりの看護師のケア時間」を指標とする看護師人員配置,「看護師の欠勤」「勤務時間」「就業環境」等を指標とする看護師の勤務状況は,患者アウトカムに影響を及ぼす重要な要因であることが明らかになった.これらの指標について,医療機関の看護管理者にヒアリングを行い,最終的に本邦の看護管理データの候補として,【患者動向】【患者背景・重症度】【患者アウトカム・有害事象(安全管理)】【看護要員の勤務状況】の4領域30指標を採択した.

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© 2005 一般社団法人 日本看護管理学会
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