日本看護学教育学会誌
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研究報告
成人(慢性)看護学実習体験における学生の関心事象
─ 課題レポートの内容分析より ─
大庭 桂子谷村 千華野口 佳美森本 美智子
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2009 年 19 巻 2 号 p. 23-32

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抄録

成人(慢性)看護学実習後の139人分の課題レポートを対象として内容分析を行い、実習体験における学生の関心事象を明らかにした。課題レポートの記述内容から、文脈と意味を重視しながら、関心事象を抽出し、サブカテゴリをつけ、サブカテゴリのもつ意味内容の類似性に基づきグループ化し、本質的な意味を表すようカテゴリをつけた。関心事象として40のサブカテゴリが抽出され、12のカテゴリに分類できた。それらが示す共通性について検討を行った結果、【自己への関心】【患者への関心】【方法・概念への関心】という3つの様相が示された。実習体験における関心事象として【自己への関心】【方法・概念への関心】で留まっているもの、【患者への関心】の中には学生の誤った解釈で意味づけされたことを示すものがあることが明らかになり、臨床実習において、学生の「経験における意味づけ」を手助けすることが重要な教育的役割であることが示唆された。

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© 2009 一般社団法人 日本看護学教育学会
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