2010 年 20 巻 1 号 p. 25-35
本研究の目的は、看護専門学校教員を対象に、臨地実習指導場面の行動特性を探求し、看護教員のコンピテンシーを抽出することである。データ収集は参加観察法を用い、その行動特性を意味のまとまりに従ってラベル化した。さらに看護教員のコンピテンシーに関連する記述を類似性に従って比較し分析した。その結果、コンピテンシー・クラスターは、【インパクトと影響力】、【関係性構築力】、【職務達成志向】、【状況認知力】、【個人の効果性】で構成された。これらのコンピテンシーを効果的かつ意図的に発揮することで指導効果をあげていることが示唆された。