〔目的〕本研究の目的は、簡易細菌検査を用いた手指衛生に関する教育方法の有用性を検証することである。
〔方法〕看護学士課程2年生74名を対象とし、このうち13名に2年次の基礎看護学実習時に簡易細菌検査を用いた手指衛生に関する教育的介入を行い(介入群)、その直後及び1年半後に手指衛生に関する質問紙調査を実施した。
〔結果〕手指衛生に関する知識の総合得点は、1年半後において介入群が有意に高かった。手指衛生の実施状況では、4年次の領域別実習において介入群は手指消毒時に手指消毒薬を規定量使用している割合が有意に高かった。また、1年半後の介入群は、手指消毒が「患者に利益をもたらす」、「自分に利益をもたらす」と思う度合いが有意に高かった。
〔考察〕簡易細菌検査を用いた手指衛生に関する教育は、看護学生の手指衛生の技術の習得において有用であることが明らかとなった。看護基礎教育における手指衛生の教育の方向性が示唆された。