〔目的〕実務経験のある看護学生が臨地実習で看護ケアを行う際に感じていること、大事にしていることなど、学生の行動に影響を与えている要因を明らかにする。
〔方法〕データは、臨地実習の看護ケア場面の参加観察と半構成的面接で収集した。データは、学生が看護ケアを決定する際に影響を与えている要因に着目してカテゴリー化した。さらに、実務経験が看護ケアに影響しているかどうかの視点で分析し、実務経験との関連を見出した。
〔結果〕看護ケアに影響を与えている要因は、【教員、指導者、患者にできないと思われたくない】、【病棟で行われている方法に合わせる】、【看護助手の仕事のサポート】、【過去の体験を想起する】、【技術学習に興味がない】、【進学してから学んだ知識】の6項目であった。
〔考察〕実務経験のある学生は、業務の効率性を優先する傾向がみられた。また、自分の行う看護に裏づけがないことに気づき、教員の問いかけを避けるために、患者に必要だと判断した看護ケアも変更してしまう傾向がみられた。