2012 年 21 巻 3 号 p. 1-11
〔目的〕本研究は、看護技術演習における学生行動を表す概念を創出し、目標達成に向けて重要な学生行動を考察することを目的とした。
〔方法〕研究方法論には看護概念創出法を用い、観察法(非参加型)により演習中の教員・学生間、学生間の相互行為場面をデータとして収集し、持続比較分析を行った。
〔結果および考察〕看護技術演習における学生行動を表す12の概念が明らかになった。12の概念とは、【学習成果活用による手順に沿った技術提供】、【模擬状況演出による技術の提供とその受け入れ】、【実践適用への懸念払拭に向けた技術の反復練習】、【保証獲得による円滑な技術練習】、【他学生への技術習得状況査定要請と要請への対応可・不可】、【学生間共働による技術練習の促進と阻害】、【教員からの依頼受諾による教授活動支援と学習からの逸脱による教授活動妨害】、【技術の未熟さ露呈による加害と被害】等であった。考察の結果は、12の概念の示す行動のうち、目標達成に向けて重要な行動を示唆した。