日本看護学教育学会誌
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研究報告
看護基礎教育修了時における看護実践能力の尺度開発
鈴木 琴江
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2012 年 21 巻 3 号 p. 13-23

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抄録

〔目的〕本研究は、看護基礎教育修了時における看護実践能力の尺度開発の初期段階として、尺度作成およびその信頼性と妥当性を検証することを目的とする。

〔方法〕卒業が予定された看護学科3年生計213人を対象とした質問紙調査を実施した。質問紙の内容は対象者の特性に対する設問と看護実践能力尺度とした。看護実践能力尺度を作成するにあたり、予め看護実践能力の構成概念を探索するための文献レビューを行い、質的帰納的に項目を分析・選定した。そして52の質問項目を作成し、5件法によって評価した。

〔結果〕看護実践能力は、6下位尺度24項目から構成された。尺度の信頼性は、各カテゴリーのCronbachのα係数が0.64~0.83で、再テスト法による係数rが0.35~0.66であった。内容の妥当性では、理論的仮説概念との一致性が明らかとなった。

〔考察〕看護実践能力尺度は、一定の妥当性と信頼性を確保していることを示している。しかし本調査は、看護実践能力尺度の開発として初期段階の調査であり、今後尺度内容の再検討とともに、複数多集団を対象とした信頼性および妥当性の再検証が必要である。

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© 2012 一般社団法人 日本看護学教育学会
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