日本看護学教育学会誌
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研究報告
看護学生の倫理的感受性に影響する要因
指方 明美佐川 ひろ子上野 典子湯本 美穂船木 加代森 千鶴
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2012 年 21 巻 3 号 p. 37-47

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抄録

〔目的〕本研究は、倫理的感受性と看護学生の背景、看護倫理の受講、および向社会的行動との関連を明かにすることを目的とした。

〔方法〕4校の看護専門学校生733名を対象に、看護学生の背景要因、看護倫理学の受講の有無、向社会的行動尺度大学生版(20項目)と、独自に作成した倫理的感受性に関する質問項目(34項目)を用いて調査した。

〔結果〕有効な364名の回答を分析した結果、3年生は倫理的感受性の質問項目で1、2年生より低い項目が多かった。また、社会人経験、アルバイト経験のある者よりは、ボランティア経験のある者、看護倫理学を受講している者、向社会的行動尺度得点の高い者のほうが倫理的感受性が高いことが認められた。

〔考察〕3年生になると臨地実習体験が重なり、問題として意識しにくくなると考える。しかし、共感性を高めることにより、倫理的感受性は高くなるのではないかと思われるため、教育内容の工夫が必要になると考える。

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© 2012 一般社団法人 日本看護学教育学会
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