2012 年 22 巻 1 号 p. 13-24
〔目的〕看護学実習におけるリフレクション導入による教育的効果を、学生の関心事象の特性の変化から検討した。
〔方法〕A大学3年次生の実習終了後のレポートを分析対象とし、内容分析を行い、各カテゴリに包含された記述の出現頻度を数量化し、リフレクション導入前後に示された各カテゴリの内容と変化を比較した。
〔結果〕〈人と関わる時に重要な受動的な営み〉は、リフレクション導入前後で共に抽出されたカテゴリであったが、導入後には出現頻度の割合が増加した(前;18.7%、後;41.3%)。導入後には、導入前には示されなかった〈患者との関わりの中から見出したその人らしさを支援する看護〉のカテゴリが抽出され、その出現頻度は20.0%であった。学生の関心事象は、リフレクション導入前に比べ【患者への関心】に占めるカテゴリの割合が増えるという特性変化を示した。
〔考察〕実習においてリフレクションを導入することは、学生の関心が患者や看護の現象へと向かうことを促進する効果があることが示唆された。また、抽出されたカテゴリの内容の変化は、実習における学生の経験の質が高まったことを推察させるものであった。