2012 年 22 巻 1 号 p. 25-34
〔目的〕看護教員は職場環境、教員資質、教育方法等のストレスでバーンアウトに陥る傾向があり、特に教員経験年数が少ない、専任教員の要件が無い、ソーシャルサポートが得られないなどの状況では、ストレスを増大させ、バーンアウトに至る懸念が大きい。そこでこれらの要因の関係性を明確にする。
〔方法〕中国地方の看護師養成所の教員306人に無記名自記式質問紙法を行った。
〔結果〕有効回答数182(回答率59.5%)、平均年齢44.3±8.2歳で、教員経験年数と専任教員の要件無群はストレス因子の「多忙」(p<.05,p<.01)に、ソーシャルサポートはストレス因子の「職場環境」(p<.001)、「教員資質」(p<.01)、「研究資源」(p<.001)に負の関係性が見られ、「職場環境」、「教員資質」は情緒的消耗感(p<.01,p<.05)、脱人格化(p<.001,p<.01)、「研究資源」は個人的達成感(p<.05)に正の関係性が見られた。
〔考察〕周囲からの能力評価や理解、助言、教員の役割意識というソーシャルサポートが得られれば、「職場環境」と「教員資質」のストレスが低下し、情緒的消耗感、脱人格化の軽減につながると推測された。