2012 年 22 巻 2 号 p. 41-53
本研究は看護系大学における教養教育に対する教員の認識を明らかにし、教養教育のあり方について検討する目的で、同意の得られた看護系大学9校に勤務する教養・専門基礎・看護専門科目を担当している助教以上の教員493名を対象に質問紙調査を実施した。回収した251部(回収率50.9%)を分析対象とした。その結果、性別は女性、年代は40~50代、職位は教授、専門分野は看護(56%)が最も多かった。教員は教養科目等との関連性を認識していたが、科目間の調整経験のある教員は半数に満たず、調整内容は講義内容の重複や関連性、順序性、時間割等であった。教養・専門基礎・看護専門科目の各担当者間の教養教育への関心の相違を検討した結果、看護系の教員が医歯薬系の教員より関心が高く、専門分野別相違が明らかとなった。教養教育に関して多くの教員が問題意識を持っていること、「適切なカリキュラム作成」、「教員間の連携」、「全学的取り組みの工夫」、「学生への説明と動機付け」等の課題が明らかとなった。