日本看護学教育学会誌
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研究報告
看護師による看護行為の説明や意思確認の実施、および患者のニーズと体験に関する研究
中神 友子市川 誠一
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2013 年 23 巻 1 号 p. 31-42

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抄録

〔目的〕看護師の患者に対する看護行為の説明や意思確認の実施を明らかにするために、病院に勤務する看護師の実施状況、患者からみた必要性と体験を調査した。

〔方法〕看護師には、先行研究をもとに「説明」、「理解確認」、「決定を待つ」、「意思確認」の4項目を指標に作成した無記名自記式質問紙調査を実施し、患者にはその質問紙を基に一部表現や内容を変更した構成的面接を実施した。

〔結果〕12種類の看護行為全てにおいて、看護師263名が「説明」や「意思確認」などの4項目全てを実施した割合は51.8~76.5%であった。患者65名がそれらを体験した割合は72.0〜100%で、看護師の実施率より高かった。

〔考察〕看護行為の説明や意思確認の実施状況は、「説明」、「理解確認」、「決定を待つ」、「意思確認」という4項目で把握できることが示された。

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© 2013 一般社団法人 日本看護学教育学会
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