2014 年 24 巻 2 号 p. 25-37
〔目的〕精神看護学実習において看護学生が直面する困難感の出現時期とその内容を明らかにする。
〔方法〕単科精神病院で実習を行う看護系学部生11人を対象に、実習中の毎日のカンファレンスと毎日の実習終了後の半構成的面接から、精神看護学実習における困難感を抽出した。
〔結果〕124の困難感が抽出され、環境・他患者とのかかわり・受け持ち患者とのかかわり・患者に必要な援助の抽出の4つに類型化された。
〔考察〕困難感の出現時期によって、①実習初期に短期間出現する環境・他患者とのかかわりの困難感、②実習全期間に繰り返し出現する患者に必要な抽出に伴う困難感、③実習全期にその内容が変化しながら出現する受け持ち患者とのかかわりの困難感の3つに分類された。困難感の内容では最も多く抽出された受け持ち患者とのかかわりの困難感において、コミュニケーションの悩みが中核的困難感であることが明らかになった。