2015 年 24 巻 3 号 p. 27-38
〔目的〕看護学生の実習指導における臨床看護師の体験を明らかにし、その体験が持つ意味について検討する。
〔方法〕実習指導経験のある8名の臨床看護師に対し、半構造化面接法によりインタビューを行い、語られた内容をデータ化し質的帰納的に分析した。
〔結果〕実習指導の体験として、【学生への真摯な関わりの必要性】、【不安を与えない学習環境の必要性】、【指導の成果を実感】、【実習指導に対する戸惑いと困難】、【指導者としてのリフレクション】の5つのコアカテゴリーが導き出された。
〔考察〕これらの体験の意味や関連性を検討した結果、臨床看護師にとって実習指導の体験は、様々な人との相互作用の中で生じる諸問題に対処し解決しようとすることこそが、指導観やリーダーシップやマネジメント能力を培い、さらに臨床看護師として持ち合わせていなければならない看護実践能力の向上や後輩育成の能力等を高めることができるのではないかと考える。