日本看護学教育学会誌
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研究報告
看護系大学4年生が倫理的問題と認識した看護教員の教授行動
川村 友紀名越 恵美山口 三重子掛橋 千賀子
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2015 年 25 巻 2 号 p. 41-53

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抄録

〔目的〕看護系大学4年生が看護教員のどのような教授行動に対し倫理的問題を認識しているのかを明らかにすることを目的とする。

〔方法〕半構造化面接を行い、内容分析の手法を用いて分析した。

〔結果〕7看護系大学の4年生17名の語りから、【学生が自己存在を感じられない指導】、【学生が圧力を受けたと意識する指導】、【教師個人の価値中心の行動】の3コアカテゴリーが創出された。

〔考察〕先行研究で明らかにされた教員の見解と比較すると、学生の学習する権利や人権に関する内容は学生のみの知見であり、学生が倫理的問題と認識する教授行動には、「他者性の尊重」が不足していると考えられた。「他者性の尊重」は教育の中核を成す重要な概念である。これらは看護教員に求められる「教育の倫理」と「看護倫理」の2つの倫理観のうち「教育の倫理」が不足することを示す。教員は「教育の倫理」を醸成し、2つの倫理観のバランスある教育実践を行うことが重要であろう。

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© 2015 一般社団法人 日本看護学教育学会
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