日本看護学教育学会誌
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研究報告
経験の語りにみる熟達看護教員の力量形成過程
田中 千尋岡崎 美智子
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2016 年 26 巻 2 号 p. 29-41

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抄録

〔目的〕熟達看護教員の経験の語りから力量形成過程を明らかにする。

〔方法〕看護教育実践経験10年以上の看護教員11名に対し半構成的面接を実施し、SCQRMをメタ研究法とし、データ分析にM-GTAを採用した質的記述的研究である。

〔結果〕熟達看護教員は【新人:逆境に遭遇し内省する】経験を積み重ね、学びの共同体の中で【一人前・中堅:協働し学びつづける】ことを通して【熟達:役割を自覚し自身がモデルを示す】在り方へと力量を形成していた。それらはらせん状を描きながら《力量形成過程》を示しており、【学生に伴走する】、【臨床の知の獲得】、【新しい知識の構築】という《教授活動の実際》につながっていた。その経験の根底には【自己の看護教育観を見つめ直す】、【キャリアを描き続ける】という《力量形成の基盤》が存在していた。

〔考察〕熟達看護教員は、生涯発達し続ける存在として実践の中で内省し、ライフ・イベントも含めた経験の中でキャリアを描き続けながら力量を形成していることが示唆された。

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© 2016 一般社団法人 日本看護学教育学会
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