2016 年 26 巻 2 号 p. 69-81
〔目的〕SP参加型技術演習に非介入型参加観察をした臨地実習指導者(以下、指導者)の経験を明らかにし、学校-臨床間をつなぐ学習の場の可能性について検討する。
〔方法〕演習に参加した指導者4名に対し、演習後にフォーカスグループインタビューと実習後に個別インタビューを行い質的記述的に分析した。
〔結果〕指導者は、演習において【SP活用の有効性に気づいた】、【学生の様子がわかった】、【実習につながる学習指導について考えた】ことを経験し、【演習での学生の様子を踏まえて指導した】、【演習での教員の指導を踏まえて指導した】、【学校と臨床との違いを考えて指導した】と実習指導に活用していた。今後の演習については【指導者が学生指導できる体制が必要だ】、【より臨床に近い設定が必要だ】、【実習指導を想定した学生への関与が必要だ】と感じていた。
〔考察〕本演習は、指導者にとって実習指導の疑似体験機会となり、実習での学生指導に活用できる他、学生にとって学校と臨床をつなぐ学びの場となる可能性が示唆された。