〔目的〕本研究は、看護専門学校にて熟練した授業経験をもつ看護教員の授業設計における思考様式を明らかにすることを目的とした。
〔方法〕看護専門学校(3年課程)の「看護学概論」あるいは「看護学原論」を担当する看護教員14名を対象として、半構成的インタビューによってデータ収集を行い、継続的比較法を用いて分析した。
〔結果〕看護専門学校の看護教員の授業設計における思考様式は、【これまでの授業の省察】、【看護の信念・価値の表象】、【学生への期待の表象】、【授業設計に関する課題把握】、【教授方略の理由づけ】、【学習内容の拠りどころ】、【授業の実現化に向けた展開】により構成されていることが明らかとなった。
〔考察〕看護教員の授業設計における思考様式は、自己の考えを授業の課題に柔軟に適応させ、看護師や看護教員として培った実践を教育活動に反映させながら、課題を解決するための推論をしていることが明らかとなった。7つのカテゴリーからなる思考様式は、看護教育において系統立った授業をつくりあげるために役立つと考えられた。