2022 年 31 巻 3 号 p. 1-10
〔目的〕臨地実習指導者の役割遂行における自己評価指標を開発し、妥当性・信頼性を検討することを目的とした。
〔方法〕先行研究に基づき31項目の自己評価指標を作成し、指導者を対象に質問紙調査を行った。因子分析、既知グループ法、日本語版ECTBとの相関により妥当性を確認し、Cronbach’sα係数、I−T相関により信頼性を確認した。
〔結果〕1,175人の回答を得た。因子分析の結果、31項目は【病棟スタッフとの連携】、【教員との連携】、【学生の看護実践に対する支援】、【実習指導準備】、【看護実践者としての役割モデル】、【学生に寄り添う姿勢】の6因子で構成された。実習指導者講習会受講者は、未受講者に比べ指標総得点が有意に高く、本指標と日本語版ECTBとの間に高い正の相関を認めた。各因子のCronbach’sα係数は.792~.843の範囲内であり、I-T相関は.300以下となる項目はなかった。
〔考察〕本指標は妥当性・信頼性を備え、指導者の自己評価指標として活用が可能であることが示唆された。