2022 年 10 巻 2 号 p. 69-75
目的:訪問看護師が抱く植込型補助人工心臓(IVAD)装着者の在宅療養を支援する上での困難と専門施設へ希望する支援内容を明らかにする。
方法:装着者に対して心臓移植実施施設から訪問看護の導入依頼実績のある訪問看護ステーション15カ所に勤務する訪問看護師43名を対象に自記式質問紙を用いて在宅療養支援上の困難と専門施設へ希望する支援内容を収集した。
結果:IVAD装着者の受け持ち経験がある訪問看護師20名を分析対象とした。訪問看護師は、退院前より装着者の病態イメージが付かず、退院後も病状の変化や生活上のイベントに対して専門機関につなぐ緊急性の判断に困難を感じていた。そのため、専門施設には継続的な情報共有およびコンサルテーション環境の整備を必要としていた。
結論:訪問看護師が抱く未知なる不安や病状変化時の対応という困難に対し、専門施設からの高度な知識提供と見守り機能を退院前早期から受けられることで、安心安全なIVAD装着者の在宅療養支援が可能になることが示唆された。