2022 年 11 巻 1 号 p. 2-10
目的:飲酒習慣がある独居高齢者を対象に、抑うつに関連する要因を明らかにする。
方法:モニター型インターネット調査会社に登録している65歳以上かつ独り暮らしの高齢者を対象とした。加えて、週3回以上かつ1回の飲酒当たり1合以上飲酒していることを適格要件とした。性別や独り暮らしの年数など参加者の背景、飲酒問題のスクリーニングテストであるAUDIT、自尊感情尺度、高齢者の社会的孤立を測定できるLSNS-6を独立変数とし、高齢者の抑うつを測定できるGDS-15を従属変数とした重回帰分析を行った。
結果:本研究の参加者は、抑うつ状態である人、問題飲酒を行っている人、社会的に孤立している人が多かった。GDS-15には、AUDIT、自尊感情尺度、LSNS-6が関連していた。
結論:飲酒習慣がある独居高齢者の抑うつを防ぐためには、節酒支援、自尊感情を高める働きかけ、社会とのつながりを作る支援が有効である。これらの観点をもち,アウトリーチによる支援を行うことが重要であると考える。